アイディール・リーダーズでは、月1回、「自由人たちの学びの場」という社内勉強会を開催しています。
9月は、ファシリテーター必読の名著 『紛争の心理学 —融合の炎のワーク』(アーノルド・ミンデル著 講談社現代新書) を読む会を実施しました。
この本は、ファシリテーターのみならず、組織変革を起こしたい経営者、ビジネスリーダーの皆さまにも強くおすすめします。
この『紛争の心理学』は、「ワールドワーク」について解説をした本です。
ワールドワークとは、様々な社会集団(複数の民族が集まる集団、紛争地域のコミュニティなど) で、コミュニティの一体感を高めていくこと等を目的に行われるワークショップです。
このワールドワークは、心理的、精神的、感情的混乱や運動のプロセスに知恵があるとする「プロセスワーク」をベースにしています。
この本には「融合の炎のワーク」という副題がついています。
著者は、異なる価値観を持つ人たちをひとつにしていくために、ファシリテーターは「炎の渦中に座る」必要があると説いています。
異なる価値観を持つ人たちの対話では、衝突や混乱が生じます。
その際の、怒りや悲しみ、絶望といった感情を、ファシリテーターは逃げずに扱わねばならない、と説いているのです。
「自分たちは、これまでどんな『炎』を経験したか?」
「その『炎』から逃げずに、座り続けてきたか?」
ワークショップのファシリテーターとしては、身につまされる問いをもとに対話をしました。
その後、ワールドワークを行う上での重要な概念 (ランク、1次プロセス、2次プロセス、エッジ などなど) について、自分たちの経験をもとに対話をし理解を深めました。
私、後藤はこの本を初めて読んだのですが、コーチングで学んできたことの中でもかなり深い部分にアクセスをする内容ばかりでとても感銘を受けました。
また、代表取締役の川本は「久々に読んだが、また新しい気づきがあった」と語っていました。
ファシリテーターのみなさま、経営者・ビジネスリーダーのみなさま、ぜひ、お手にとってみてはいかがでしょうか。
(※既に絶版となっておりますのでご注意ください。)