みなさんこんにちは!コミュニケーションを担当しているAsakoです。
アイディール・リーダーズでは、月1回、「自由人たちの学びの場」という社内勉強会を開催しています。
2月の勉強会は、二本立てで社内勉強会を開催しました。
◆ヨガインストラクターの資格も持つ、コミュニケーション担当Asakoの「ゆるっとスッキリヨガ」
◆CEO川本による、「風姿花伝」を読む
本日は、後半の「風姿花伝」についてお伝えします。
「ゆるっとスッキリヨガ」の様子はこちらからご覧いただけます。
「風姿花伝」って一体何?という方も、少し聞いたことがあるという方も、え?「紅茶花伝」?という方も様々かと思います。
こちらは辞書で調べると出てくる説明。
風姿花伝(ふうしかでん)
能楽論書。7編。世阿弥著。応永7年(1400)から同25年ごろにかけて、亡父観阿弥の教えをもとに著したもの。
7歳より 50歳頃までを7期に分けて稽古の仕方を論じ,物まねとして女,老,直面,物狂,法師,修羅,神鬼,唐事に分けて述べ,演能の注意,芸の花の工夫を追求。(コトバンク)
うーん、ちょっとまだ分かりづらいですね。
もう少し砕けた説明をすると、
「風姿花伝」は能の大成者・世阿弥が約20年の歳月をかけて著した、至高の芸術論にして人生論。
能に関すること〈何歳から稽古を始めるか、稽古の内容は?どんな役があるのか?など〉について記したものです。
日本最古の芸論書と呼ばれています。
要するに、能の稽古を始めてからの年齢に応じてどう学んでいくかが記されています。新入社員がどうやって一人前になっていくかということと同じですね。
そして、物語の中では、この7の年齢別に様々な事が書かれています。
7歳 → 12,3歳 → 17,8歳 → 24,5歳 → 34,5歳 → 44,5歳 → 50歳
例えば、
7歳:あまり良し悪しを教えず、心のままにさせておくべし。
12,3歳:この時期にウケても子供特有の花。
17,8歳:この時期は声変わりをするため、自然の花がなくなる。
24,5歳:一時的な魅力を永遠の魅力と勘違い。「初心忘るべからず」
34,6歳:この頃は絶頂期の境目。この歳の頃に花を極めなければ、40までに下がる。
44,5歳:素顔は見られたもんじゃない。この頃に失せていないのが「誠の花」。
50歳:やれる事は少なくなるが、芸の魅力は残る。
と、少々辛口ですが、650年ほど前にすでにこのような人生論が書かれていたということに驚きます。
ちなみに、こちらの中で出てくる「初心忘るべからず」という言葉。
現代では少し違った意味に捉えられているようです。
✖️初心に戻る
O未熟であったことを忘れるな
ちなみに、今回の勉強会の発案者CEO川本は、能の勉強をしていて、先日能装束を着る体験をしてきたそうなので、ちらっとご紹介します!
ちなみに、この上に能面を被って完成だそうです。
一見、難しい古文ですが、このように読み解いていくと、現代でも通用する面白い内容だということがわかりました。
現代語に訳された文書もあるようなので、ぜひ興味湧いた!という方は読んでみてください。