「そんな働き方ありなんですか?初めて聞きます」
これ、私たち良く言われる言葉なんです。
私たちアイディール・リーダーズには16人ほどのメンバーが生き生きと働いています。この中にフルタイムの正社員は7名のみ。残りのメンバーは多種多様な活動を行いながら、アイディール・リーダーズの仕事を行なっています。まさに「働き方改革」を実践しています。
このように、私たちは「会社で働く」という今までの考え方と少し違う方法でアイディール・リーダーズを運営しています。このユニークな働き方、そして私たちアイディール・リーダーズのことを皆さんに知っていただくため、気軽に読めるインタビュー形式で数回に分けてご紹介したいと思います。
アイディール・リーダーズの働き方第3弾は、アイディール・リーダーズの顔とも言える代表取締役CEOの永井のインタビューをご紹介します。働き方だけでなく、会社立ち上げのきっかやエグゼクティブコーチングについて、さらには将来の理想の姿まで語られている今回はスペシャルインタビューとして、前編・後編でお送り致します!
インタビュアー:稲墻(いながき) Engagement Manager
インタビュイー:永井恒男 代表取締役CEO
--- アイディール・リーダーズを作ったきっかけは何ですか?
永井)長年コンサルタント業に携わっていて思ったことは、いくらいい戦略計画や中期経営計画を作っても、経営陣で合意が取れない、または社長が確固たる意志を持っていないと、実際に組織を変えるのはとても難しい、という事です。以前はいい戦略やいい戦術を作るのがコンサルタントの仕事だと思っていたのですが、そこじゃないんじゃないかと思い始めました。
また、社会的にはうまくいっているけれども、自分の人生を生きれていない経営者の方もいて、どうにかサポートしたい、という気持ちが芽生えていました。ビジネスリーダーとして仕事ができる方が、必ずしも個人として幸せな訳ではない。けれども社員のため、会社のために一生懸命仕事をされている。そんな方達にどう役に立てるかと思うと、やはりメンタルのサポートがいるのかな、と考えるようになったのがきっかけです。仕事ってあくまで人生の一部なので、自分が幸せじゃないのにパフォーマンスをあげるというのは難しい。そんな経営者の方が、社員やお客様を含め、自分も幸せになり、結果的に人や社会の幸せに繋がっていくサポートをしたい、という思いがあり、アイディール・リーダーズを立ち上げました。
--- 普段の仕事内容を教えてください。
永井)経営の仕事と、コンサルティングの仕事とあって、比率は2:8ですね。(経営2:コンサルティング8)僕はいわゆる「プレイング社長」です。
経営の部分はメンバー全員で決め事をしたり、コンサルティングサービスの新しい姿やクオリティ向上の話をしたり。実はうちは給与は自分で決めています。例えば、誰かが給料を増やして欲しい、と思うと報酬委員会に相談します。報酬委員会はその人と相談しながら、新しい給与の金額や体系の提案を全体ミーティングにあげる。そこで可決されたら給料アップという、明確な仕組みにしています。働く人の働きがいとお客様へのサービスレベルの向上のための仕組みを考えるのが経営の仕事ですね。
コンサルティングの仕事に関しては、営業とサービス提供が半々です。営業は、お客様のところにいって、企画書を書いて、受注したら契約書をお送りする。サービス提供は、お客様の理想の姿に近づくことをサポートするコンサルティング+コーチングを提供します。基本的な流れはそうなんですけど、実は営業とサービス提供には同じ部分があって、お客様の悩み事、やりたい事を聞いて、それをどう前進させるか、どうサポートできるかを考える部分は共通します。お話を聞いて、その悩みに関しては僕自身ならこういった事ができますよ、僕が出来ない場合はそのお悩みを解決できる会社を紹介しますよ、と提案します。お客様になんらかのお役に立つ、というのがコンサルタントの仕事だと思っているので、営業もサービス提供も共通して、楽しいです。
--- エグゼクティブコーチングとはどのようなことなのか教えてください。
(まず、コーチングとは何ですか?)
永井)コーチングでは基本アドバイスはせず、本人から思いを引き出すことにフォーカスしています。
例えば自分でこれをやる、と決めても中々実行できないとします。それは何でですか?と問い続けてみる。そうすると出来ない理由には主に2つあって、1つ目は明確な目標がないということ。その場合は何の為に、というWHYを考えることが必要で、目標があれば人間、成功しやすくなるものです。
(参考:サイモン・シネックアップルが成功した理由は「なぜ」を示したから - サイモン・シネック氏が語る、まず“ビジョン”を考えることの重要性)
もう1つはブレーキが何なのか分析する事です。目標も明確で、何をすべきかもわかっているんだけど、何故か達成できない。その場合、意思が弱い訳ではなく、ブレーキを踏んでしまう何かがあるから、そのブレーキを分析して減らしましょう、という事を言っていきます。
そして、日本の経営者の皆さんにエグゼクティブコーチングを受けて頂きたい理由としては、世界中の経営者はみんな使っている、という事です。これは弊社のサービスを使って欲しいという宣伝ではなくて(笑)、「社長は孤独である」というのは日本の話で、グローバル企業の社長は孤独ではないです、コーチがいますから。グローバル企業の社長達の多くにはプロのコーチや相談役がついています。欧米だけでなく、アジア、例えば中国、韓国、台湾やシンガポールでも使われている中、日本だけプロのコーチを使わずにグローバルで競争するのは、不利だと思います。スポーツに例えるなら、全員がスパイクを履いているのに、日本人だけ裸足で試合にでているようなものです。
(何故日本ではエグゼクティブコーチングは根づきづらいのでしょうか?)
日本で根付かない理由としては、日本のカルチャーの独自性があると思います。日本は、人に弱みを見せないのが良しとされるカルチャーです。特に社会的地位が高い人程その傾向が強くなる。悩みをプロに相談する、というカルチャーがないんです。欧米ではプライベートな事もプロに相談する事はごく当たり前のことです。
例えばアメリカで離婚したい、となってもいきなり離婚する人はいなくて、まずはファミリーセラピーやマリッジセラピー等のプロに相談します。プロなので解決法を知っているんです。その結果取れるオプションがうんと広がるんです。今では日本の小学校でもスクールカウンセラーが勤務するようになったので、10年単位ではプロに相談するカルチャーは広がりを見せると思います。日本の経営者の方も、もっと気軽に、信頼できるプロに相談して欲しいです。
(それらを踏まえて、エグゼクティブコーチングとは何か、を一言で言うと何でしょうか?)
親友サービスです。その人の親友として関わること。親友として考えるし、サポートもする。ただサポートの仕方は本人の代わりに頑張ることではなくて、本人に考えさせる方がその人の役に立つと思っています。例え私がいなくなっても、その人が自分で解決できるようにサポートしていきたいと思っています。
弊社 CEOの永井が考えるエグゼクティブコーチングはいかがでしたでしょうか?
次は後編にて、永井が大事だと考えているものや将来の展望についても語られていますのでお楽しみに!