本日は日本アイ・ビー・エム株式会社さま主催イベント『元気が出るセミナーnext 第5回 チャレンジ、してる?』の様子をお届けします!
今回のイベントは、アイ・ビー・エムの社員さんが有志で立ち上げた「CHOコミュニティ」の皆さんから弊社CHO丹羽が招待頂き、登壇しました。
当日は会場に約40名の他、電話会議で約200名の方にご参加いただきました。
今回は、当日の内容をレポートしつつCHO活動の紹介もしております。ぜひ最後までご覧いただけたらと思います!
アイ・ビー・エム CHO風間さんによるグラフィック・レコーディング
本イベントは「チャレンジ」がテーマということで、まずは丹羽自身のこれまでのキャリアでの経験や思い出のシェアから始まりました。
「人と社会を大切にする会社を増やす」「社員が幸せに楽しく働くことが業績を上げるのではないか」と思うに至った背景やアイディール・リーダーズの設立経緯をお話ししました。
次に、CHOの役割や「仕事における幸せ:Happiness at work」について現状を解説しました。
主な内容としては、
仕事における幸せは
P(Purpose=存在意義):自身のPurposeと会社のPurposeに重なる部分を見いだせる
A(Authenticity=自分らしさ):自分の強みを活かし、自分らしく仕事が行える
R(Relationship=関係性):一緒に働く人々とよい人間関係を築き、協力して働ける
W(Wellness=心身の健康):仕事に取り組む上で、心身が健康である
によって構成され、
この「PARW」の観点から社員の幸せをデザインするのが、CHO(Chief Happiness Officer)の役割であることをご紹介しました。
事前に社員の方々にご回答頂いたアンケート結果を発表し、アイ・ビー・エムの皆さんの傾向についても少し触れたり、海外事例の紹介を行ったりしながら、企業において社員の幸福度を高めることの重要性やCHOの動向についてお話をさせていただきました。
また、会場の皆さんからも質問を募りました。
いくつか例をご紹介すると、
Q. CHOとして社内や社外で活動を進める上で、嬉しかったことや辛かったことなどはありますか?
A. まずは「アイディール・リーダーズで働くと楽しい」と社員から声をもらったり「一緒に働きたい」と社外の方から声を頂くことが一番嬉しいことです。そして、私が始めたCHO Clubで活動する中で、同じような想いを持っている人たちに出会えることもとても嬉しいです。CHOの存在や意義を広めていく上では、人によっては「仕事=辛いもの」という意見を持つ方もいらっしゃるのでアプローチが難しい時はありますが、だからこそ意義ある活動だと感じています。
Q. 海外でのCHOの活動の中で、日本とは違った特徴的な活動は何かありますか?
A. カジュアルなものだとパーティなどが多い印象があります。日本の会社文化に合わせてやってみると良いかもしれません。ある会社では、役員の方が早く出社して朝ごはんを作っているそうです。ちょっと緊張しそうですが(笑)
Q. 活動を始めてから、日本ではどんな変化がありましたか?
A. CHOに関する取材や記事などが増えたことからも、トレンドの1つになってきた感触があります。また、私自身がCHOについてのお話を今まで様々な場所で1000人以上にしてきたことで、まだ把握していない変化もたくさんあるではないかと期待しています。いずれにしても、可能性が大きい分野だなと感じています。
Q. 日本企業における社員の幸福度やエンゲージメントが低い理由は、コンサルティングの中でどんな原因が考えられますか?
A. 先ほど実施したアンケートでもアイ・ビー・エムさんの特徴が実感できたように、社員の幸福度やエンゲージメントに関する直接の原因は企業ごとに異なると思います。ただ個人的な実感や意見としては「転職をしない」文化が一つの要因としてあるのではないかと思います。例えばデンマークでは失業後2年間は特別な給料相当の手当てが出ます。デンマークに限らず欧米諸国よりも転職のハードルが比較的高いことから、自分の仕事や職場での「存在意義=パーパス」に向き合うきっかけが少ないのでないのかもしれませんね。
次に、アイ・ビー・エムのCHOである風間さんから、自社内での活動のご紹介や報告などがありました。
アイ・ビー・エムCHO 風間さんによるCHO活動のご紹介:
IBMのChief Happiness Officerは、「幸せな社員こそ活躍できる」をモットーに、ミレニアル世代の社員が自主的に立ち上げたコミュニティです。
①社員1人ひとりが自分の達成したいことに気づき、それに向けた行動が起こせる環境を作ること
②社内外にIBMのファンを増やすこと
という2つのミッションを掲げています。
人工知能によるチャット形式の"Watson Survey"や、27時間ディスカッションイベント"Millennial Jam"、仮面をつけたネットワーキング「踊らない仮面舞踏会」など、Happinessの輪を広げるための様々な企画を展開しています。
最後に「Happiness Sharing」というワークショップを実施しました。
丹羽がファシリテーターを務め、「この1週間であったHappyなこと」を4人1組のグループでシェアしました。
テーマに合わせて皆さんが和気あいあいと交流されていて、とてもポジティブな雰囲気の中で写真撮影を行い、イベントは終了しました。
イベントを終え、CHO代表の風間さんからも、
これまでのIBMのCHOの活動ではアプローチしきれていなかった方々にも数多く参加いただき、happiness at workという考え方やCHOの役割が知られる絶好の機会となりました。最初はどちらかというと静かで受動的だった会場も、徐々に笑顔が増え和やかになっていくのが実感できました。
本当に素敵な場をありがとうございます!
というコメントを頂きました。
CHOの活動や重要性を広めていくためにも、こうしたイベントの機会はとても貴重ですし、少しずつ輪が広まっていてとても嬉しい限りです!
今後も登壇の機会やイベントに関するレポートを発信していきますので、ぜひ本サイト「イベント・セミナー情報」をご確認ください!
Facebookでもイベント予定やレポート、メンバーのブログを配信中です。ぜひご覧ください!
なお、今回登壇を依頼してくださった風間さんには、6月のCHO実践ワークショップにも参加して頂きました!
6月19日のイベントは『CHO実践ワークショップ Purpose編』として第4回目の開催となり、今回も20名前後の方々にご参加いただきました。
「価値観リスト」を使ったり、絵を描いたりしながら、参加者同士でペアワークを行い、和気あいあいとした雰囲気の中「自分の存在意義」を言語化/図示化して行きました。
詳細はこちらのイベントレポート(https://ideal-leaders.co.jp/20190711122905
)をご覧ください。