「仕事における幸せ」ブログシリーズ、いよいよ今回から本格的にご紹介スタートします。
まずはあらためて、CHO(Chief Happiness Officer)とは一体何者なのか・・・?
について。
よく、CHOの「H」はなんですか?と聞かれます。
もしかしたら、「HR」とか「Health」を連想される方が多いかもしれません。
もちろん、このような役割での「CHO」もいらっしゃいますが、
今回は、「Happiness」の「H」です。
つまり、私の役職であるCHOは、社員の「Happiness」をミッションとする役員ということになります。
日本語で言うと、「幸せ担当役員」という表現となるかもしれません。
そんな役職聞いたことない、という方も多いと思います。
まだまだ日本では一般的な役職とはなっていないですよね。
しかし、欧米では2010年頃から徐々にこの役職が広まっている、と言われています。
きっかけとしては、GoogleにいたChade-Meng Tan氏がCHO的な役割を担ったことにより、アメリカで広まったとのこと。
私が数年前に参加したChief Happiness Officer Academy という研修プログラムでも、世界中からCHOや仕事における幸せに関して関心のある方が集まっていました。参加者の方(アメリカの広告会社勤務)で、CHOという呼び方ではないですが、「Director of Happiness」という方もいらっしゃいました。幸せ担当部長でしょうか。
写真)Chief Happiness Officer Academyでの集合写真
また、ヨーロッパにおいても、例えばフランスでは「CHO Club」という団体があり、各社のCHOが会員となっているのですが、その会員数も近年激増しているようです。
このように、欧米では一般的、とまではいきませんが、徐々に増えている役割であるCHO。翻って日本ではどうでしょう?
日本でも、私の知っている範囲とはなりますが、少しずつ増えてきていると感じています。
それも、経営層としてのCHOだけではありません。
例えばある会社では、部門長に当たる方20名弱が全員CHOを兼務されていたり、
また別の会社では、有志の活動として、若手社員がCHOを名乗り社員の幸福度を向上させる取り組みを行なっています。
このように、CHOは幸せ担当「役員」とご紹介しましたが、
役員でない方でもなれるのです!
むしろそのような方にもCHOと名乗ることをぜひおすすめしたい、というのが私の想いです。
役員でない方は、「自分は自分のチームの中でのCHOだ」と思い、チームのメンバーおよび自分自身が仕事で幸せを感じられるように取り組んでいくことを積極的に行っていっていただきたいと考えています。(「CHO」はちょっと気がひける・・・という方は、「幸せ係」という呼び方でも良いと思います!)
また、マネージャーや管理職の方は、社員の働く幸せを考えることがそもそもの役割である、と捉えてアクションを起こしていくこともおすすめします。
このような取り組みの積み重ねにより、幸せな会社がつくられていくのではないでしょうか。
今回はCHOについてご紹介しました。
「CHOはわかったけれど、、、なんでそこまでして会社は社員の幸せを考えないといけないの?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
次回は、「なぜ、企業において社員の幸せが大事なのか?」について、ポジティブ心理学でわかってきている調査結果も含め、ご紹介します。
どうぞお楽しみに!