私たちアイディール・リーダーズは、パーパス(存在意義)コンサルティングとエグゼクティブコーチングを通じて、経営者のパーパスの言語化、そして具体化に向けた戦略策定のサポートをしています。
そして今回、アイディール・リーダーズCEO永井がすべてのノウハウを凝縮して送り出す書籍
『会社の問題発見、課題設定、問題解決』が発売されました。
その中から一部を抜粋して、分かりやすく皆様にお届けしたいと思います。
まず第一弾は問題発見、課題設定、問題解決のための2つのアプローチです。
経営において、問題の発見から解決に至るアプローチには大きく分けると2つあります。
「ビジョンアプローチ」と「ギャップアプローチ」です。
ビジョンアプローチとは
ビジョンアプローチは、理想とする将来像を描き、それの実現に向けて組織構成員が主体的、前向きに推進していきます。理想とする将来像には多くのステークホルダーの理想的な状態が描かれています。一般的には5~10年先の姿を絵本にするように具体的に詳細に描きます。単年度の目標は、その将来像を実現するように逆算して設定します。
ギャップアプローチとは
一方、ギャップアプローチは定量的な目標(主な財務目標)を設定し、組織構成員をプレッシャーによって駆り立てていきます。定量的な目標は、主に社員が目指すべきものであったり、株主に対するコミットメントとして示されます。
また過去の延長線上に達成できそうな難易度で目標は設定されることが普通です。過去の実績をベースに、将来の計画を立てるギャップアプローチが経営では通常のことだと思います。
「昨年は前年度から5%成長したから、今年度も5%ぐらいは成長できるだろう」、「過去5年間、平均年率3%成長したから、次の5年間は3%成長の計画を立てよう」といった感じだと思います。
もちろん外部環境を考慮し、過去の成長率にプラス・マイナス・アルファをするでしょうが。90年代のバブル崩壊後、「失われた10年」が20年、30年、と続いていますが、過去の延長線上に目標設定をしているのだから当然の帰結です。
「よい問題解決は、よい問題発見から始まる。」
本ブログでご紹介している内容含め、組織の理想の将来像(ビジョン)を実現するための、本当の問題を発見し、解決していく方法を具体的事例も踏まえて説明している書籍を発行いたしました。ご関心ございましたらぜひご覧ください。
経営者は、ビジョンを掲げる存在。そして実際の現場では、問題発見、課題設定、問題解決のプロセスをOKR型で繰り返し、ダイナミックかつ地道に組織を動かしていく企業が増えました。その際に欠かせないのが、人と組織を成長させ、駆動し続けることができる、力強いビジョンです。
本著では、永井が携わった仕事の中から、ビジョンによって組織を変革した製造業やIT企業の事例を紹介し、経営陣の内発的動機と現場の内発的動機をポジティブに相互作用させる組織マネジメント手法を解説していきます。
書籍情報
タイトル:会社の問題発見、課題設定、問題解決
出版社:クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2019/10/21)
著者:永井恒男・齋藤健太
定価:本体価格1,680円+税
ISBN-10:4295403539
ISBN-13:978-4295403531
発行:2019年10月21日初版発行