2020.6.3配信のハーバード・ビジネス・レビューオンラインでは、新型コロナウイルス感染症の大流行が世界経済に破滅的な打撃を与えているいま、従業員の意識をブランド・パーパスに向けて、ビジネスを前進させるべきであると語っています。
このことから、今このタイミングでパーパスやミッション、ビジョンを改めて見直すことは、今後のビジネスの決定を下す上でも重要であることがわかります。そして、ニューノーマルを生き抜くため、少し目線を変えて自分たちの可能性を見出すことが必要になってくるのではないでしょうか。
記事の中で紹介されている「ビジネスを前進させる4つのステップ」を簡単にまとめましたのでぜひご覧ください。
いまリーダーが取り組むべき課題は、従業員の意識をビジネス上のパニックではなく、ブランド・パーパスに向けさせることだ。パーパスを活性化(もしくは再活性化)させることには、従業員に安定を感じさせ、ビジネスが前進するための弾みを生み出す効果がある。
ステップ(1)ビジネスの停止状態を有意義なものにする
"あなたの会社がミッション・ステートメントやブランド・パーパスを持っているとしても、これまでは、多忙な日々の中でそれらをおおむね蔑ろにしていたかもしれない。この機会に、それらを引っ張り出し、ほこりをはらって、みずからにこう問い掛けるべきだ――どうすれば、パーパスを新たな状況に適合させつつ、パーパスに基づいた行動を取れるのか。"
ステップ(2)パーパスの休眠状態を打破する
"目下の危機の中にチャンスが潜んでいることが見えてくる。これまでのビジネスのやり方が土台から揺さぶられている状況は、ブランド・パーパスが活性化されるきっかけになる可能性があるのだ。"
ステップ(3)パーパスに基づいて未来を考える
"この3月、マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは、従業員宛ての書簡でこう述べている。「大激変と不確実性の時代にこそ、パーパスにしっかり軸足を置いて、自分たちのアイデンティティに忠実であり続けることが大きな意味を持つ」"
ステップ(4)どこで、どのように行動するか
"パーパス主導の姿勢は、言葉の上だけで終わってはならない。それを行動に移す必要がある。3つの領域で行動することがとりわけ重要だ。それは、能力を見直すこと、活動を見直すこと、関係を見直すことである。"
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