アルプスアルパイン株式会社 社員全員がワクワクできるビジョンつくりのワークショップ

アルプスアルパイン株式会社
社員全員がワクワクできるビジョンつくりの
ワークショップ

アルプスアルパイン株式会社

アルプスアルパイン株式会社

話し手
アルプスアルパイン株式会社 
技術企画室 室長 有本様(1枚目写真左)
技術企画室 いわき分室 室長 蔵田様(2枚目)
技術企画室 今野様(1枚目写真右)
聞き手
アイディール・リーダーズ株式会社

ご依頼の背景

アルプスアルパイン株式会社は、2019年1月1日にアルプス電気株式会社とアルパイン株式会社が経営統合し、新たな価値の創造をめざして歩み始めました。経営統合したものの、それぞれの会社に社風や文化が存在していたため、1つの会社としてまとまりきれていない状況に課題を感じていました。解決策として、グローバルに展開し母体も大きい技術部門のメンバーをモチベートすることが会社全体の生産性向上に繋がると考え、メンバー全員が共感できる「ワクワクするビジョン」の検討をスタートし、ビジョン策定の過程で、パーパス主義を謳っているアイディール・リーダーズの価値観に共感し、ご依頼いただきました。

「お互いの想いや価値観を確認し合えたことは大変有意義であった」とご感想をいただいている本プログラムは、レクチャーとワークショップの二部構成。今回の体験を通して、チーム/個人にどのような変化が起こったのか、お伺いしました。

HMI※の確かな技術とグローバル規模のニーズを敏感に捉えながら開発できる環境が、技術部門の強みの1つ ※HMI(Human Machine Interface:ヒューマンマシンインタフェース)

有本)我々は、人と身の回りの機器とをつなぐための機器、HMIの技術を応用して人々の生活になくてはならない製品やサービスを日々開発しています。身の回りにあるスイッチなどの電子部品から、アルパインブランドをはじめとした車載情報通信機器まで、幅広く対応しています。

また、自動車、スマートフォン、ゲームなどの製品に付加価値を与えるような要素技術開発も、積極的に行っています。弊社は、国内に限らず世界中に約5,000人の開発人員を抱えているため、常に世界規模で市場や顧客のニーズを捉えながら新しい製品を生み出しています。確かな「技術」と、グローバル規模で活躍する「人」によって、優れた製品開発ができるということが、弊社技術部門の強みだと思います。

母体の大きい技術部門は会社の柱となる中核的存在。まずは自分たちが1つのビジョンに向かって一丸となることが、会社全体をリードする道筋となると期待

有本)技術部門は、会社の中核を担っているという自負があり、会社全体を牽引していく存在であるべきだと考えています。ただ、母体が大きいからこそ、今後新しい技術のロードマップを描いたり新しい組織を立ち上げたりする際に、技術部門所属の約5,000人をモチベートすることは簡単ではありません。そこで、世界中に散在する技術者を束ね、その技術を有効かつ効率的に活用するために、まずは技術部門としてのビジョン、ありたい姿を作ろうと考えました。

蔵田)2社の歴史を合わせて新しい会社・文化を作っていくという節目のタイミングで、これまで培ってきたそれぞれの会社の強みやアイデンティティを理解し、共感した上で、一緒になって目指す姿を追求したいと思っていました。社員一人ひとりの想いや価値観を引き出し合って、全員が幸せだと感じられるような1つのビジョンを練り上げられればと考えました。

幅広い階層や世代の社員一人ひとりの考える価値観や存在意義を再確認し、全員が働いていて幸せだと感じられる会社にしたいという想いから、アイディール・リーダーズへの依頼を決意

今野)先ほどお伝えした通り、2つの会社の文化を一つにしたいという想いが、ビジョン策定の動機でした。いざ検討を始めると、特に、今後の会社の中心となる未来を担う若い世代の社員にも、「幸せになる会社」や「毎日楽しく通える会社」と感じてもらえるありたい姿を目指したいと個人的に思うようになりました。それぞれの想いや価値観を集約し、技術部門としての目指す先や存在意義を明確にすることで、部門全体のモチベーションに火をつけたい。そう考えていたところ「パーパス」、「幸せ」などのキーワードで精通しているアイディール・リーダーズに出会いました。

有本)我々の社内には自前主義の考えが根強くあるのですが、今回検討過程で役員からの助言もその道のプロに依頼するという新しい観点を持つようになりました。チームで議論した上で、パーパス経営実現のためのサポートに期待し、アイディール・リーダーズに相談することにしました。今の自分たちに欠けている自覚があったからこそ、「パーパス経営」という言葉がささりました。

蔵田)様々なチームがある中で、アイディール・リーダーズは、メンバー同士が心から信頼し合っている様子で、チーム全体で顧客に対してベストを尽くそうという熱気が際立っていました。我々検討チームと雰囲気が似通っていることもあり、相性がいいと感じたのが依頼の決め手です。

満足度は決して低くないものの、定性的な声を拾えば会社へのネガティブな感情を持つ社員も

有本)ワークショップがなかったら壊滅的だったということでは決してありませんでした。ただ、会社に対する満足度が低いメンバーも少なからずいるという事実から目を背けずに、働くことへのモチベーションを底上げしたいと思っていました。というのも、社員が高いパフォーマンスを出せば業務効率が上がり、短い時間で質の高いアウトプットや新しい技術が生まれ、そのことで時間的・経済的な余裕が生まれ結果的に社員へ還元されるというインフレの動きを実現したかったからです。この循環こそが、社員一人ひとりの幸せに繋がって行くと考えます。

蔵田)事務局側としては、様々な背景を持つ多様性のある組織をポジティブにOneチーム化するという感覚が、頭ではわかっていても肌感覚ではよくわかっていませんでした。

ワークショップで再確認した各々の想い。全社的な取り組みとして紹介されたことで、参加者は会社として目指す先を自分事化して捉えられるように

蔵田)ビジョンを形作る過程では、ベテラン層から若手まで幅広い階層のメンバーを巻き込みながら検討を進めてきました。メンバー同士が個性を認め合いながらOneチーム化していく姿からは学ぶものが多く、我々事務局側自身の変革と成長にも繋がった実感があります。参加者の視点でも、ワークショップを通して、社員同士の関わり合いの中でありたい姿や、やってみたいことなどが次々と表出されたことで、新しいことに向けてのチャレンジ精神や熱量が高まっているように感じます。現在我々は、これまで議論を重ねてきた「ありたい姿」を、最高レベルの熱量に保ったまま、部門全体そして全社へと展開させていくフェーズにあるわけですが、ここが勝負どころであり楽しみでもあります。

有本)技術本部の活動報告の中に、ビジョン策定についての取り組みを入れてもらえました。自分たちの議論が技術本部を盛り上げる活動として全社レベルで認知されたことで、参加者はこれまでの検討の意味を実感できたと思います。結果として、モチベーション向上に繋がったのではないでしょうか。参加者の心の中に気づきや変化をもたらし、一人ひとりがこれまでと別視点で物事を捉えられる段階までステップアップできましたが、私たちが掲げる理想の状態に達成したとはまだ言えません。仕掛ける側と受ける側の熱量のバランスをとりつつ、一人でも多くの社員を巻き込みながら、ビジョンを展開させるための施策を打てるかが次のポイントです。

アットホームな空間の中で参加者全員が気持ちよく意見交換できる場作りが、アイディール・リーダーズのワークショップの魅力

有本)参加者がワクワクするような仕掛けが随所に用意されていました。具体的には、否定をしない。アイディアや考え方を「いいね!」と賞賛し合う雰囲気を作り上げてくれたことで、参加者は自信に繋がったと思います。

蔵田)参加者が自然に貢献したくなる柔らかな雰囲気を終始作り上げてくださっていました。セッションごとに拍手をしたり、背中を押すような言葉をかけたりと、非常に細かい点まで配慮していただいたおかげで、意見交換が活発になったのだと思います。参加者と適度な距離を保ちながら見守り、伴走者のようにサポートする様子はとても新鮮に感じました。

アイディール・リーダーズのワークショップは参加者の本音を引き出し、幅広い階層や世代の意見を汲み取りたいと考えている人にオススメ

今野)幅広い階層・世代の中で意見を交わしたい時、やり方がわからなかったのが個人的な悩みでした。今回のワークショップでは、アイディール・リーダーズのみなさんが上手に導いてくれたので、幅広い肩書きや年齢層の人の意見が飛び交う場を作り上げることができました。生き生きした時間を1つの空間で作り上げることが、メンバーの本音を引き出し建設的な議論をするために大切だと思います。多様な社員の意見を材料にしながら検討を進めたいと考えている方には、ぜひオススメしたいです。

有本)議論を進める中で、ファシリテーターの質の高さは議論の質に繋がります。最終的なアウトプットを最高のレベルにするためには、アイディール・リーダーズのようなプロに頼るのがいいのではないかと思います。

蔵田)社員間にある見えざる壁は、社内の人間が取り去ることは難しいです。アイディール・リーダーズは、社員間にある見えざる壁をいつの間にか解きほぐしてくださる存在でした。もし、そのような課題をお持ちの組織があれば、ご相談してみるといいと思います。

 

アルプスアルパイン株式会社のみなさま、ありがとうございました!

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