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組織文化変革プログラム
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アイディール・リーダーズでは、月に1回、社内勉強会を開催しています。
6月の勉強会には、講師としてホフステード認定ファシリテーターの本田忠行さまと、ホフステード・インサイツ・ジャパン株式会社の代表取締役であり、「経営戦略としての異文化適応力 —ホフステードの6次元モデル実践的活用法」の著者である宮森千嘉子さまにお越し頂きました。
今回は、IQ(Intelligence Quotient)やEQ(Emotional Intelligence Quotient)の次に必要なCQ(Cultural Intelligence)の概念と、国の文化を読み解くツールである「ホフステードの6次元モデル」を紹介して頂いた後、ホフステードの6次元モデルを基にコーチングの普及について議論を行いました。
<CQ(Cultural Intelligence)について>
勉強会の冒頭でチェックインを行い、各自がいま思っていることをシェアして盛り上がった後に、本田さまから、CQ(Cultural Intelligence)についてご説明を頂きました。
CQは「多様な文化的背景に効果的に対応できる能力」であり、以下の4つの要素で構成されます。
1. 異なる文化で成果を出したいという「動機」(Drive)
2. 異なる文化に対する「知識」(Knowledge)
3. 成果のために知識を効果的に発揮し、何を準備するかという「戦略」(Strategy)
4. 異なる文化の中でコミュニケーションを行う「行動」(Action)
今回の勉強会では、CQの4要素の中でも「異なる文化に対する知識」(Knowledge)に焦点を当ててご説明を頂きました。異なる文化に対する知識を増やすことにより、文化の違いに気づき、多様な文化的背景に対応する戦略の立案が可能になるそうです。
勉強会の序盤では、
・CQは海外経験や仕事の専門的能力と比例するものでなく、誰でも身につけることができる能力であること
・生まれた国が違うと文化や概念も違うため、組織のマネジメントの方法も異なること
などを学びました。
CQは、文化の違う人とともに問題を解決し、目的を達成することに直結します。ビジネスのグローバル化が進む今日において、CQを高めていく必要性を強く実感しました。
<ホフステードの6次元モデルについて>
次に、「文化と経営の父」と呼ばれるオランダのヘールト・ホフステード博士の「国民文化の6次元モデル」についてご説明を頂きました。「国民文化の6次元モデル」は、生まれてから思春期までの間に無意識に心にプログラミングされる、国の文化による暗黙のルール、感情を伴った好ましいと思う傾向(価値観)を、6次元の次元から読み解いていくモデルです。
ホフステード博士は、世界で初めて国別の文化的価値観の違いをスコア化し、パラダイムの変換を起こしました。
- 権力格差
- 集団主義/個人主義
- 女性性/男性性
- 不確実性の回避
- 短期志向/長期志向
- 人生の楽しみ方
(引用元:ホフステード・インサイツ・ジャパン株式会社,国民文化の6次元モデル,https://hofstede.jp/intercultural-management/)
ホフステードの6次元モデルを元に各国の文化的価値観の違いについて教えて頂いた後に、
・日本は集団主義で、中国は個人主義なのか?
・なぜ日本ではMBO式のマネジメントが通用しないのか?
などの様々なトピックを扱い議論を行いました。
最初の4つの次元を組み合わせると、世界各国を 6 つの文化圏に分類できるのですが、日本はどこにも属さず、1カ国で7つ目の文化圏を形成します。ホフステードモデルを使って他の国と相対比較すれば、日本の組織運営、マネジメントや仕事への取り組み方の「なぜ」を理解することもできます。
日本の大きな特徴は以下の2点です。
・「権力格差」と「個人主義」が中庸で、「男性性」が高く「不確実性の回避傾向」が強い。
・バランスを取りながら、努力を厭わず高い志を持って仕事に取り組み、丁寧に実行する。
環境や時代によって長所にも短所にもなり得る特徴ですが、それをどう活用していけるか、そこにエグゼクティブコーチングやパーパス・マネジメントコンサルティングがどのように関わることができるか、議論の内容は多岐に渡りとても充実した時間となりました。
今回講演頂いたホフステード・インサイツ・ジャパンのみなさま、貴重なお話を誠にありがとうございました。
今後も毎月の勉強会の様子や内容をシェアしていきたいと思いますので、ぜひお楽しみに!
ホフステードの6次元モデルご興味をお持ちになった方は、ぜひこちらもご覧ください。
「経営戦略としての異文化適応力 —ホフステードの6次元モデル実践的活用法」