開催背景
皆さんは「自分にとって幸せな働き方とは何か?」という問いに答えられるでしょうか?
どのような業種・職種の方も大きな変化の真っ只中。
昨今の状況を踏まえて、急速に広まった在宅勤務やリモートワーク。
コミュニケーションにおけるリアルとオンラインとのバランス。
BeforeコロナとAfterコロナでの組織・社会の変化とギャップ。
上記に限らず、様々な視点から個々人が人との繋がりの大切さを実感するとともに、自分自身の会社や社会での立ち位置を改めて問い直す方も増えたのではないでしょうか。
そんな今だからこそあらためて「自分にとって幸せな働き方とは何か?」を再発見して頂きたく、オンラインイベントを開催いたしました。
登壇者紹介
今回のトークイベントでは、株式会社フライヤー様から久保彩氏をゲストにお迎えし、弊社CHO丹羽と対談して頂きました。
株式会社フライヤーは『ヒラメキ溢れる世界をつくる』をミッションに、変化が激しい現代において、発想力が求められるビジネスパーソンのための「知」を軸として、書籍の要約サービス「flier」や読書コミュニティ「flier book labo」を展開しています。
今回のイベントでは、久保さんご自身の多様なバックグラウンドと現在の新規事業担当執行役員としての視点から、Purposeや働き方についてお話し頂きました。
社員の幸せとは?
イベントの冒頭では丹羽から「仕事における幸せ」をPARWの観点からお話ししました。
こちらは、過去に丹羽が登壇した際のレポートに詳しく書かれているので、ご参照ください。
仕事に幸せをもたらす4要素
P(Purpose=存在意義):自身のPurposeと会社のPurposeに重なる部分を見いだせる
A(Authenticity=自分らしさ):自分の強みを活かし、自分らしく仕事が行える
R(Relationship=関係性):一緒に働く人々とよい人間関係を築き、協力して働ける
W(Wellness=心身の健康):仕事に取り組む上で、心身が健康である
Withコロナの時代の「PARW」
withコロナの現代では「PARW」はどのように変化していくのでしょうか?
まずP(Purpose=存在意義)は、より個人や会社としての軸が必要になると考えられます。
働き方の自己決定が求められ、主体的にどこにどんな仕事をするのか決めることが増える現代において自らの存在意義を確立して働くことは不可欠となっています。
次にA(Authenticity=自分らしさ)、R(Relationship=関係性)では多様な働き方と関係性構築の両立が必要になってくると考えられます。
コロナ禍のリモートワークの推進によって仕事の進め方に自由があって、ある程度のコントロール権が生まれてきました。そんな中で自分の強みをどう生かすことが、自分らしい働き方にどうつながるのか
仕事における幸せのキーワードは「余白」
久保さんに丹羽の著書『パーパス・マネジメント』を読んだ感想と、組織のパーパスの価値についてお話し頂きました。
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共感する部分がとても多かったですが、私が強く感じたことは、各社員がPurposeを持つことが「個人の幸福度を高める」だけでなく「企業のクリエイティビティを上げることにもつながるだろう」という点です。
今は生産性以上に、「新しいものを生み出す力」が企業に求められる時代です。上から降りてきた仕事をするだけでは、企業のポテンシャルが最大限に発揮されません。
社員が「幸せ」であることにより事業や業務に対する当事者意識が生まれ、クリエイティビティが創造されます。
だからこそPurposeが重要なんです。
そして当然「個人と組織のpurposeの重なり」が大きいほど、会社の事業活動に対するコミットメントや想いが強くなります。仕事における「自分ごと化」や「共感」を生み出せることが、Purposeの価値の一つではないでしょうか。
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また、働く上での幸せを考える上で「余白」がキーワードだと、久保さんは仰います。
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自分の価値観やpurposeは、すぐに明確化できるものではありません。
むしろ一度決めて終わりになるより、他者と繋がって自分と比較しながら、自分の価値観を探し続けることが大切です。
先ほどの「新しいものを生み出す」という視点では、社内外問わず多様なステークホルダーを多く巻き込むことが求められます。
そこで大事になるのが「自分らしさ」です。
個人が幸せに働く上でも、企業がクリエイティビティを発揮する上でも、「自分らしさ」がそのエネルギーの源泉です。
その「自分らしさ」を作り上げるための材料の一つが、精神的・物理的な「余白」なのです。
私は、サードプレイス(職場と家庭以外のコミュニティ)が、前述の「他者比較による価値観の探究」と「余白」になり得ると考えています。
私たちが展開する読書コミュニティ「flier book labo」も、コミュニティメンバーの「余白」として機能することが、社会的な価値の一つです。
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「幸せに働くこと」は、一個人の働き方に閉じてしまいがちなテーマだが、企業にとってのベネフィット(利益)につながるのではないか。むしろその包括的な視点で「働き方」と「幸せ」を捉えることで、新しい考え方が見えてくるのではないか、と筆者も感じました。
ミニワーク
トークセッションの後は、zoomのブレイクアウトルーム機能を使用して、参加者様同士でグループを作り、15分程度のミニワークを行いました。
実際にビジネスの現場でPurposeを意識し、行動・実現していく難しさや、リモートワーク下でのマネジメントについての対話を行うグループが多かったように見受けられます。
おわりに
参加者同士で行ったミニワークでは、実際にビジネスの現場でPurposeを意識し、行動・実現していく難しさや、リモートワーク下でのマネジメントについての対話を行うグループが多かったように見受けられます。
参加いただいた方からは、「自分の働き方や今できることに関して、改めて立ち止まって考える良い機会になった」というお声を多く頂きました。
不確実な時代だからこそ「今できること」について考えて頂けたようであれば、私たちも嬉しい限りです。
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今後もアイディール・リーダーズでは様々なオンラインイベントを実施していく予定です。
各イベント最新情報・アイディール・リーダーズに関する最新情報はFacebookページなどで発信しておりますので、下記SNSページをご覧ください。
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ご参加頂きました皆さま、改めまして誠にありがとうございました。