オランダの働き方
スタディーツアー3日目はアムステルダムに移動。
オムロンヘルスケアで、日本とオランダの働き方の違いについて伺いました。
オランダでは、「誰でも一週間の労働時間を40時間から32時間まで減らしたい、と会社にリクエストすることができる」という法律があるとのこと。工夫をすれば5日かけてやっている仕事をで4日でできないことはないので、新しい人を雇ったりはしない。本人とマネージャーとで、仕事量や仕事の仕方の工夫についてじっくり話し合うことでカバーしているとのこと。部下の働き方に関してマネージャーの裁量が大きいため、マネージャーへのコーチングや意識改革が大事とのことでした。
オランダで考えたコト
よく日本人のサービス業の生産性が低いと言われますが、感覚的に他の先進国の人たちよりサボってるとか能力が低いとは思いません。
すると面白い記事を発見。要は不要な業務(サービス)が多くコスト高になってるということです。
僕も個人的に無駄だろ、と思うことはたくさんあります。会社内なら、社内調整、煩雑な社内の手続き、稟議書のハンコ、とか。これらはお客様にとっての価値にはなってない。
それから習慣になってる無駄な業務。例えば新幹線に乗る時、普通の改札通って、新幹線用の改札通って、車内で車掌さんが切符確認して、そんで降りる時改札をまた通ります。何回チェックするんだ!Why japanese people?って感じです。
製造や顧客サービスのレベルを下げなくても、無駄な業務を削減したら、生産性が上がりますよね?みなさんの周りにも無駄な業務ないですか?
(写真はアムスの街並み)
http://pbs-jpn.com/president/日本と海外の雇用システムの違い/11210
Seats2Meet
スタディーツアー4日目はユトレヒトにあるコワーキングスペース、Seats2Meetを訪問しました。
ここは単なる場所貸しのスペースではなく、利用者が知識やスキルをシェアし、コラボレーションすることを前提に作られた場所。
無料で利用できるこの場所は、チェックインする際に自分の専門分野や得意とすることをオンライン上に登録し、それをオープン化することで、コラボレーションする相手を見つけやすくするシステムが導入されています。
マッチングには、AIのアルゴリズムも使われているとのこと。お金ではなく、知識やスキルなどの社会資本が「支払い」とみなされます。
目指しているのは社会経済的な価値創造のエコシステム「Society3.0」の実現。イノベーションは人々のコラボレーションから生まれる。シェアリングエコノミーの具体的な形の一つとしても興味深い場所でした。
フューチャーセンターLEF
世界で最大級のフューチャーセンターであるLEFを訪問しました。フューチャーセンターは、様々なステークホルダーが集まり、社会課題を解決していく「場」で、世界中に広がっています。
LEFでは、皆が集まり対話するスペースが多数用意されています。各部屋で、机や椅子の配置、照明の色、壁紙など様々な工夫が施されていました。フューチャーセンターでの対話は大きく、発散/収束、個人レベル/集団レベルでの創発に分類されますが、それぞれの目的に応じて、部屋やレイアウトを変えることが重要とのこと。たとえば、アイディアを集団で発散させる場合は、広く開放的なスペースが適している一方、何かを決定していく場面では、狭く暗めの部屋で行う方が効果的。脳科学をベースに、スペースデザインについて研究を行っているとのことでした。