2019年10月30日、アイディール・リーダーズ社内で「組織文化ワークショップ」を開催致しました。
今回は、ホフステード・インサイツ・ジャパン株式会社より、マスターファシリテーターの宮森千嘉子様と、ホフステード認定ファシリテーター(ホフステード組織文化 A プラクティショナー)の本田忠行様にお越し頂き、「組織文化」にフォーカスしたワークショップを開催して頂きました。(参照:6 月社内勉強会: ホフステードの 6 次元モデル)
まず、講師の本田様より国民文化と組織文化の違いについてご説明を頂きました。
国民文化と組織文化の大きな違いは、変革の難易度です。
「国民文化」:価値観=無意識のうちに埋め込まれているものであり、変革が難しい
「組織文化」:日頃の行動、実務、態度・慣習=意識化されており、変革が可能
組織文化とは何か
ホフステードの理論では、組織で働く人々の関係性(社内での人間関係、仕事との関わり方、外部との関わり方)を組織文化と定義しています。
組織文化は、自立した6つの次元と半自立した2つの次元の計8つの次元で診断されます。
◆自立した6つの次元 0 ⇔ 100
・組織の効果性: 手段志向 ⇔ 目的志向
・顧客志向のあり方: 内部論理重視 ⇔ 外部ステークホルダー優先
・仕事の規律: ゆるやか ⇔ 厳格
・職場の関心のあり方: 上司 ⇔ 専門性
・組織外との関わり方: オープン ⇔ クローズド
・経営の重点: 従業員志向 ⇔ 仕事志向
◆半自立した2つの次元
・リーダーシップスタイルの受容度:独裁者型or家父長型or助言型コーチ型or民主型
・メンバーの企業への一体感
それぞれの次元についてご説明頂いた後に、アイディール・リーダーズの組織文化についてのレポートをご紹介頂きました。
気になるアイディール・リーダーズのスコアは、
・組織の効果性 → 100 目的志向
・顧客志向のあり方 → 99 外部ステークホルダー優先
・仕事の規律 → 30 ゆるやか
・職場の関心のあり方 → 81 専門性
・組織外との関わり方 → 3 オープン
・経営の重点 → 2 従業員志向
・リーダーシップスタイルの受容度 → 上司のリーダーシップスタイルを社員が高い割合で受け入れている
・メンバーの企業への一体感 → 「この組織で働く意欲」「働き続けたい思い」共に高い
という結果でした。
組織文化診断の結果からも、アイディール・リーダーズの組織文化は、手段にとらわれず目標重視で、内部論理よりも顧客を優先し、仕事の規律はゆるやかで、個々人は上司への評価ではなく専門性を高めることにフォーカスし、組織は社員の幸福に責任を持っているなど、良い意味でユニークであることがわかります。
弊社では、社員の働き方や仕事の進め方において、みんなが幸せに働ける制度設計を進めてきました。今回の組織文化診断を通じて、弊社が取り組んできた制度設計が理想的な状態の実現に繋がっていることがわかり、とても嬉しく思います。
アイディール・リーダーズの組織文化のレポートを元にし、
「専門性の向上のみにフォーカスするのではなく、自分たちの腕前を上げつつ市場の変化や他社の取り組みについても目を向けるべきではないか」
「オープンな組織を作りつつ、情報セキュリティの観点をより取り入れていくべきではないか」
「この人数で仕事を進めていくには、時間をかけて深堀することと時間をかけずに決定することをより整理した方が良いのではないか」
など、メンバーで意見を交わし、実際に組織変革のためのアクションプランも策定しました。
本日のワークショップ後のチェックアウトでは、
「普段は暗黙知となっている組織文化を表出させた上で、個々人の立場から議論できるので、建設的に組織の問題や変革について話すことができる」
「組織の状態について、普段気になっていても言いにくい点が可視化されるため、議論のきっかけになる」
など、組織文化を測定し変革していく意義について改めて実感したとの感想が多く出ました。
今回ワークショップを実施して頂いた宮森様、本田様、改めてありがとうございました。
社内でイノベーションや組織の変化が進まない場合、組織文化の影響が大きいかもしれません。弊社はホフステード・インサイツ・ジャパンと提携し、組織文化を変革させるための診断やサービスをご提供しています。現状の組織文化の診断や変革にご関心がある方は弊社までご連絡ください。
【お問い合わせはアイディール・リーダーズまで】
info@ideal-leaders.co.jp
【宮森氏書籍】
「経営戦略としての異文化適応力 —ホフステードの6次元モデル実践的活用法」