ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社 文化的な違いを理解し、受け入れ、チカラにするチーム力強化ワークショップ

ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ
株式会社 
文化的な違いを理解し、受け入れ、チカラにする
チーム力強化ワークショップ

ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社

ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社

https://www.jis.co.jp/

日本政策投資銀行・みずほ銀行・三井住友銀行・三菱UFJ銀行がアンカーとなり、2010年に設立。投資先企業の成長支援と価値向上を実現するパートナーとなることをミッションとして掲げ、「戦略」「人材」「資金」という3つの要素を軸とした独自のノウハウを中核に、信頼性の高いスポンサーとの連携や幅広いリソースとネットワークの活用を強みとして、企業価値向上と産業の競争力強化を目指す。

話し手
ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社 取締役 兼 投資部門共同部門長 兼 IR部門長 
関端 進様
聞き手
アイディール・リーダーズ株式会社

ご依頼の背景

ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社様は、約30名の社員の中で、関わる人とそうでない人の偏りがあることと、業務以外の話をしたり交流したりという機会が少ないことに課題を感じておられました。改めて皆で一体となって挑戦していこうというタイミングでアイディール・リーダーズにご相談いただき、全社員が集まるオフサイトの中で、CQ(Cultural Intelligence)-異文化適応力 をテーマに、相互理解を促進するためのワークショップを丸1日かけて実施しました。
今回は、本ワークショップを企画した取締役 兼 投資部門共同部門長 兼 IR部門長 関端進様に、取り組みの背景や内容、成果や気づきなどを伺います。

この度、チーム力強化ワークショップをご依頼いただいた経緯を教えてください。

チームで働く環境にあるからこそ、お互いの違いを知り受け入れるためにCQを学ぶこと、そしてその知識を実践に落とし込むことに必要性を感じていた。

関端

前年、個人のパーパス策定に関するワークショップをアイディール・リーダーズさんにお願いしました。普段の業務では考えられないような視点を持てたと参加社員から好評だったことが決め手となり、別のテーマでワークショップをお願いできないかとご相談させていただきました。ちょうどその時は大変なことが多いタイミングでもあったので、改めてみんなで一体となって挑戦していこうと士気を高める意味でも実施してよかったと思っています。

丹羽

御社では、社員の皆さんのなかで、業務以外の話をする機会自体はあまり多くないのでしょうか?

関端

定期的に実務的な話を超えて、部門ごとの近況報告や今後力を入れていきたいことなどの社内共有をするようにはしています。懇親会もあるので、全く社内での交流がないというわけではないです。ただ、私たちの働き方として、所属単位というより案件ごとにチームを組んで動くことが前提なので、そのチーム編成によっては業務上で全く関わらない人が結構出てくるのですよね。日常では、関わる人とそうでない人の濃淡がはっきりしているので、このようなワークショップが分け隔てなくいろんな人と話すきっかけとして良い機会になるのではと期待していました。

丹羽

チームビルディングを目的としたワークショップをいくつかご提案した中で、今回は仕事に対する考え方や進め方における違いや多様性といったことをテーマとしたCQを選んでいただきました。その理由を伺えますか?

関端

自分と相手の間にある考え方のギャップを知り、受け入れる術を知ることで、「なんでわかってくれないんだ」「この人はどうしてこうなんだろう」といった些細なストレスから解放される。それが、チームで働く場面が多い私たちにとって、よい影響があると考えたことが最大の理由です。

ホフステードCWQ6次元モデルアセスメント(CWQ)を用いて個人や部門ごとの傾向を知った感想、ワークショップ全体を通して気付いたことがあれば教えてください。

個人、部門単位での違いや共通項をCWQで可視化できたことで、自分が考える常識が必ずしも相手のそれというわけではないということを改めて実感。

関端

結果が可視化された時に、社内でかなり分散していたのが興味深かったです。そうだよねと思う人もいれば、予想外の価値観を持っている人もいて、お互いに新しい気づきを得られたと思います。これから先、誰か1人だけが違う意見やアイデアを持っていたとしても、その人の声を突っぱねたりせず、受け止めることが大事だよねという空気が生まれました。また、国ごとの傾向と当社の平均値を照らし合わせた時に、当社の結果が日本のそれとはかけ離れていたことにはみんな驚いていましたね。私たちの考え方が、投資先の常識に当てはまるわけではないという可能性を認識しておくだけで、実務にポジティブな影響があるのではと思っています。

丹羽

関端さんご自身は、参加者として特にどのようなことが印象に残りましたか?

関端

ディスカッションですね。ワークショップ前半では部門を超えたメンバー、後半では部門内のメンバーと共に議論しましたが、それぞれ活発に発言し、且つ、出てくる意見に色があるというか。個人ベースでの違いは当然ある中で、所属ごとの考え方の傾向なども知ることができて面白かったです。全員の傾向が可視化されたことによって、仲間の新しい側面を知れたと同時に、確信を持てていなかった部分において曖昧さがなくなって、腑に落ちる感覚がありました。データが全てというわけではありませんが、根拠もなしに人に対して先入観を持ってはいけないと改めて肝に銘じた1日でしたね。

丹羽

アセスメントによる客観的な分析結果があることで、皆さんの中で納得感があったのかもしれませんね。今後も、参加者同士での共通言語として、日常での会話のきっかけになるのかなと思います。

関端

ほとんどの社員がこのワークショップに満足していました。レッテルを貼られたような感覚を持った部分もあるかもしれませんが、今回はあくまで「違いを知る」ということが最大のテーマなので、自分自身や仲間の特性のほんの一部を再確認できたり、新たに知れたりしたなら、実施した意味があると思っています。

丹羽

おっしゃる通りで、今回のアセスメントで明らかになったことはその人の全てというわけではありません。また、いつもそうだというわけでもないので、その人の一部を切り取って写しているものだと認識した上で活用していただくことが大切です。

ワークショップを実施した後、社内で何か変化はありましたか?

全社的にCQに対する意識が高まり、以前よりもそれぞれの人の特性を活かした関わり合いができるように。会社としても、今回学んだ視点を大切にしていきたい。

関端

社員のCQに対する理解が深まった、それに対する意識が変わったと感じる場面によく出くわすようになりました。例えば、社員全員のCWQの結果をまとめて分析したエクセルデータを自分で作ったところ、それを共有して欲しいとか、新しく入社したメンバーにもCWQを受けるようにぜひ促して欲しいとか、そういう前向きな声が各方面から上がってきています。全社的に、以前よりもそれぞれの人の特性を活かした関わり合いができているように感じるのは、相手と考え方に違いがあることを認識し受け入れようとする人が増えた結果なのでしょう。会社としても、CWQを重要度の高いコミュニケーションツールの1つとして捉えるようになり、今では新しいメンバーが入社するごとにアセスメントの受検をお願いしています。アセスメントをやって終わり、解説して終わり、ではなくて、ワークショップの中で濃厚なグループディスカッションを重ねたからこそCQ的な視点がここまで染み込んだのだと思うので、今後はまた別のテーマで同じように理解を深めていけたらいいねと社内で検討しているところです。

アイディール・リーダーズのチーム力強化ワークショップにはどのような特徴があると思われますか?

同じ目線に立って一緒に課題に向き合ってくれる安心感と、ファシリテーションの引き出しの多さは経験値の高いアイディール・リーダーズだからこその魅力。

関端

元々エグゼクティブコーチングでお世話になっていたということもあり、信頼感・安心感がありました。コンサルタントにありがちな「上から目線」は絶対になくて、私たち参加者と同じ目線に立ってくれるのがアイディール・リーダーズの最大の特徴だと思います。そして、とにかくファシリテーションが上手い。時にはこっそり背中を押してくれたり、時には干渉せずただ見守ってくれたりと、状況に合わせて臨機応変に対応してくれるので、どのような組織においても、建設的なチームビルディングや議論ができるのではないでしょうか。

関端様、この度はお話を聞かせていただきありがとうございました!

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