東急リバブル株式会社
“社員こそが財産”を掲げる会社だからこそ
想いを込めて実施した新人MVC研修
東急リバブル株式会社
東急リバブル株式会社
- 話し手
- 東急リバブル株式会社人材開発部能力開発課
課長 浅田聖史様
藤崎大地様
- 聞き手
-
アイディール・リーダーズ株式会社
この度は、東急リバブル株式会社人材開発部能力開発課 浅田様・藤崎様に、アイディール・リーダーズへ「新人MVC研修」をご依頼いただいた背景やご感想についてインタビューをさせていただきました。
ご依頼の背景
売買仲介業を主軸に、多様な事業領域で事業展開をされている東急リバブル株式会社は、お客様の幅広いニーズにお応えするために、常に新しい不動産の価値を高める最適解を見つけ出す「不動産情報のマルチバリュークリエーター(※以下MVC)」の育成をめざしています。社内の人材育成の役割を担っている人材開発部能力開発課の皆様は、組織の一員として一歩を踏み出した新入社員に対して、会社の顔となる社員の「あるべき姿」に向かって成長していけるように、MVCの考え方を学習・実践する研修を実施したいという強い想いを持たれており、アイディール・リーダーズにご相談いただきました。
「MVCとしてのマインドセットはもちろん、同期同士のチームビルディングにも役立った」とご感想をいただいている本研修は、3日間のワークショップ形式。マインドの醸成から現場を意識したアウトプットまで一通り行った今回の体験を通して、新入社員/能力開発課の皆様にどのような変化が起こったのか、ご感想をお伺いしました。
◆改めまして、東急リバブル 人材開発部 能力開発課でのお仕事の内容と、そのお仕事で感じるやりがいを教えていただけますでしょうか。
社員一人ひとりの存在に依存している会社の性質を前提に、個々の成長の起点に立ち会い、彼らの可能性を最大化する支援をすることが私たちの使命。
藤崎)私が所属している人材開発部能力開発課は、社員一人ひとりの成長や課題解決を後押しする存在として幅広く業務にあたっています。様々な立場の社員に向けての内部研修の企画・実施はもちろん、宅地建物取引士資格取得などの自己啓発支援も行っています。その中でも、新人研修が私のメイン業務の一つです。不動産を中心に展開している弊社は特定の商品を持たない会社ですので、社員一人ひとりの魅力を高めることが会社全体にとって大変重要となります。だからこそ、新人の育成のスタートと成長に密接に携われることは、とても嬉しいと同時に責任を感じます。この部署では、普段社外の方と接する機会が少ない分、社内の人間にとことん向き合うべきだと私は考えています。社員一人ひとりが考えていることや悩んでいることなどを汲み取って、会社の制度の改革や研修の内容に積極的に組み込んでいけるよう意識しています。全社員にとって、有意義かつ効果を実感してもらえる研修を提供し、丁寧なフォローを続けていきたいと常々思っています。
浅田)私も、藤崎同様に、全社の能力開発の支援にあたっています。入社や昇進など社員のキャリアイベント、つまり、個々人の成長の起点に立ち会える大変貴重かつ重要な任務を担っていることを日々実感しています。全社員の日々の業務に直接関わることはできないので、節目のタイミングで支援するわけですが、その背景にある成長意欲などを知ることができ、とても楽しいですね。私はもともと、個人のお客様を相手にする営業畑にいたこともあり、相手に対して親身に寄り添ってニーズを引き出すことが比較的得意なのかもしれません。我々は、人と住宅をただマッチングさせる仲介業者ではなく、お客様の話を丁寧に傾聴し、背景の想いや動機、本音など様々な情報を引き出し整理した上で、最善のサービスを提案することが本業です。弊社の営業マンにとって、お客様と向き合うのが前提かつ最も重要なことですので、私の現場経験も踏まえながら、彼らへ筋道を照らしてあげられる存在でいられるように意識しています。私自身、一つのやり方に固執するタイプではないので、悩んでいたりモヤモヤしたりしている社員がいれば、背中を押してあげることを心掛けています。
藤崎)浅田は、お客様だけでなく内部メンバーに対しても、意見を聞いて受け入れてくれたり、トライアルをさせてくれたりと、成長のチャンスを与えてくれます。このような上司がいたら、若手社員も失敗を過度に恐れることなく、新しいことに挑戦しやすいですよね。
◆アイディール・リーダーズに新人MVC研修をご依頼した経緯や理由を教えてください。
決めつけなしで傾聴し予想外の解決法を提案してくれるアイディール・リーダーズにプロ意識を感じ、MVC研修を依頼。
藤崎)まず前提の話になりますが、かつてのこの業界は、不動産売買の仲介に立つことが主な仕事でした。しかしながら、誰でもインターネットであらゆる情報を簡単に入手できる昨今、我々が求められるものは、価値のある情報を自ら作り上げること。仲介情報単体では、お客様にとって価値にはならない時代なんですよね。常に新しいことを考え、それをアウトプットする力までを備えているMVCこそが、お客様に信頼していただける一流の社員に該当します。弊社では、このMVC人材の育成を積極的に行っていきたいと考えているのですが、必要な能力を身につけろと言ったところですぐに実現するものではありません。そこで、スタートラインに立ったばかりの新入社員を対象に、柔軟な発想を活かしてMVCとしてのマインドセットを醸成したいという話になりました。アイディール・リーダーズには、既に別の場面で同様の実績がありましたので、ご依頼することに決めました。
浅田)MVC研修については、その場だけでなく、新入社員が育っていく過程でMVCの思想を思い起こせる体験としてしっかりと胸に刻んで欲しいという想いも込めて実施を決めました。依頼先として、アイディール・リーダーズを選んだ理由はたくさんありますが、まずは打ち合わせをする時にいつも「出し切った感」があったことが大きいと思います。我々の話を熱心に傾聴しニーズの深層まで聞き出してくれるので、言い残すことがない。そして、決して決めつけ前提で話を進めないことが大変好印象でした。例えば、「マシュマロタワー」など、私たちにはない視点や新しい手段を、理にかなっている説明とともに提案してくれるので、対価を支払う価値があると思う場面が非常に多かったです。いつも私たちの想像を超えた提案を持ってきてくれるので、やはりプロだなと感心させられました。
◆新人MVC研修を実施してどのような感想をお持ちになりましたか。また、新人MVC研修後、貴社の新入社員の方々にはどのような変化がありましたか。
マインドセットだけでなくチームビルディングの目的としても大成功。参加者全員の働く意欲に繋がる体験を提供できたと実感。
藤崎)純粋に、やってよかったです。まずはMVCの重要性を理解させるという主目的を達成できてよかったと思っています。さらに、積極的な意見交換や検討、情報発信なども十分に確認できましたので、「成長意欲あふれる自立的な人材を目指す」という目標も大かた達成できたと感じています。研修中は、参加者全員が楽しそうに話し合いながら協力している様子が印象的でした。また、斬新かつ面白いアイデアが尽きず、各グループが胸を張ってプレゼンできている姿は大変頼もしかったです。アウトプットの中には、我々の想像を超えてくるような興味深いものもありましたので、我々自身の学びにもつながりました。2020年度の新入社員研修は、完全にオンラインで実施したため、同期同士のコミュニケーションが十分に取れていなかったことを懸念していたのですが、今年度は感染対策を徹底した上で思い切ってオフラインで実施してよかったと思っています。近い将来、彼らの中にMVCの思想が根付いていることを証明してくれるようなエピソードが聞けるのではと期待しています。
浅田)満足度が非常に高い研修となりました。一部屋あたりの参加人数の関係でクラスを本来よりもかなり細分化したため、部屋ごとに雰囲気や熱量の差が生まれてしまうのではと懸念していましたが、新入社員全員が全力で参加してくれたおかげで万事スムーズに進められ、私の心配は杞憂に終わりました。会社の思想を知ってもらったり、必要な知識をインプットしてもらったりという当たり前の目的は達成した上で、とにかく全員が楽しく飽きずに参加していたので、MVC研修としてはもちろん、チームビルディング研修としても成功だったと評価しています。参加者は、研修を通して「意見を発していいし、自由に考えていい。」という風潮を知ったことで、社会人生活や弊社で働くということが、想像していたよりも窮屈じゃないということを実感してくれたと思います。
藤崎)今回の研修は、初めて私服での参加を容認しました。柔軟な発想を生み出し、自由に話し合うためのハードルを下げる目的で導入してみたのですが、構えすぎない場作りの材料として、よかったと思っています。
◆どのような組織にアイディール・リーダーズの研修をお勧めしたいですか
新しい視点や概念を全社へ浸透させることに課題を持っている企業、顧客に寄り添ったセールスマンが会社の翼となっている企業へは特にオススメしたい。
藤崎)今回の私たちのように、新しい視点や概念、思想などを浸透させたいと考えている企業様にはオススメしたいです。
浅田)幅広い組織や課題に対応できると思いますが、特にモノやサービスをセールスする企業様にとっては必要な存在だと思います。顧客の価値や本質を見出す必要がある業種の方々や、セールスマンが会社の中核を担っているような会社様には特にオススメしたいです。