ライフアンドワークデザイン株式会社 「わたしらしく」あるための ライフとワークを共に創り続ける

ライフアンドワークデザイン株式会社
「わたしらしく」あるための
ライフとワークを共に創り続ける

ライフ&ワークデザイン株式会社

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話し手
ライフ&ワークデザイン株式会社

写真右から
運営事業本部 マーケティング戦略部 兼 運営第一部 部長 置鮎 佳典様

運営事業本部 マーケティング戦略部 営業企画グループ 係長 伊藤 瑠様(ワークショップ実施時 ビジネスエアポート渋谷南平台 店長代理)

経営管理本部 経営企画部 部長 兼 総務・人事部 担当部長 原口 義隆様
聞き手
アイディール・リーダーズ株式会社

「働き方」が多様化する昨今、ビジネスパーソンからの期待を一身に背負い成長を続けるライフ&ワークデザイン株式会社。社員全員が日々お客様と真剣に向き合い業務を全うする一方で、拡大し続ける組織としてのあり方や向かう先がまとまりきれていないという課題が徐々に表面化していきました。お客様に寄り添う存在であると同時に、社員にとっても生き生きと働く環境を提供するため、全員が胸を張って主張できるビジョンを創り上げたいという想いから、アイディール・リーダーズにご依頼いただきました。

この度は、プロジェクトの中心的存在である置鮎様、原口様、また、ワークショップにご参加いただいた伊藤様にインタビューを実施させていただき、経緯や背景、ご感想についてお伺いいたしました。

ライフ&ワークデザイン株式会社 会社概要 

会員制シェアオフィス「Business-Airport」及び「Plug and Play Shibuya powered by 東急不動産」事業の運営管理、会員制シェアオフィスなどの企画・開発・運営管理・運営受託など、全てのビジネスパーソンの課題やニーズに応えるための事業を展開。2015年の会社設立以来、都内に15以上の施設を展開するなど、現在、そして未来のワークスタイルを支えるリーディング企業として著しく成長中。

◆まず初めに、ライフ&ワークデザインでのお仕事の内容とやりがいをそれぞれ教えていただけますでしょうか。

お客様のそばで、お客様と一緒に、新しい価値観や働き方を形作っていけることがこの仕事の醍醐味

置鮎)弊社は「ビジネスエアポート」事業の施設運営・管理を目的とし、2015年に設立されました。全てのビジネスパーソンにとって心地よい空間とサービスを提供し、ビジネスの成長や飛躍の為の様々なサポートをさせていただくのが主なお仕事です。シェアオフィス事業自体が成長過程のビジネスであるため、日々新しい答えを生み出している感覚を私自身とても楽しんでいます。多様化する最適な働き方や理想のオフィス空間を実現するため、お客様が求めているニーズや課題をしっかりと捉え、ソリューションを作り上げていくという回転がとても新鮮で刺激的です。ビジネスエアポートは新規事業のため、当然誰も答えを持っていないですし、競争も激しい中ではありますが、全て含めて「新しいビジネスを創り上げる」感覚に魅力とやりがいを感じています。

原口)置鮎さんと重複する部分もありますが、私にとっては、経営企画部という立場で新しい社会の実現に向けた事業と組織を同時に形作っていく楽しさが仕事のやりがいに繋がっています。新型コロナウイルスの影響もあり、オフィスのあり方など様々な悩みや課題を抱えている企業様に対して、自分たちが持っている、または、お客様がお持ちのリソースで解決する手段をお客様に寄り添って考えること、そしてその過程で、新しい価値観や働き方を作っていけるのはまさにこの仕事の醍醐味だと思っています。さらに、組織としても急成長中のライフ&ワークデザインをよりよくするにはどうしたらいいのかということを、中心になって考え動かしていけるのはとても楽しいですし日々ワクワクしています。

伊藤)私自身は、昨年度末まで店舗責任者を務めておりました。現場では、会員様と直接関わらせていただいていたので、働き方やお仕事に対して十人十色のお悩みやニーズがあることを日々痛感していました。会員様の声に対して一つひとつ丁寧にお応えしていく中で信頼関係が構築され、我々のビジネスやサービスに対して感謝の気持ちをお伝えいただいた時は本当に嬉しかったです。お客様のお声やニーズ自体が、現場を離れた今でも私の働くモチベーションになっており、必要とされていることを実感しながら働ける幸せを日々感じています。

置鮎)我々の事業は、お客様との関わり方も独特。一瞬限りのお客様とサービス提供者の関係ではなく、同じ空間で同じ時間を過ごすことで、特別な絆のようなものが生まれるんです。お互い支え合っている同志みたいな、ちょっと不思議な関係性があり、おもしろいです。

◆ビジョン策定前に皆様が感じていた課題感やその背景を教えてください。

-社員のマインドギャップを埋め漠然とした会社の未来図を明確にするために、1つの道しるべが必要だった−

置鮎)ビジョンの策定に動き出したきっかけは主に2つありました。1つは、多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されている弊社内で、組織の拡大に伴い個々人のマインドや熱量に差が広がりつつあるという当初の課題感を解消する打ち手として。そしてもう1つは、未来的な観点で考えた時、誰も具体的なイメージを持てていなかった会社としてのゴールを明確化し、あるべき姿を見据えて進んでいきたいと思ったためです。当初の課題解決と未来への推進力強化を実現するため、全員で話し合って1つの指針を持つことが必要なのではと考えるようになりました。みんなで考えるプロセスを通して、各社員それぞれが「ワクワク」を醸成でき、結果としてモチベーションのUPにもつながりますしね。

原口)当初は、自分たちが何の為にサービスを提供しているのか、どこに向かっているのか、どうありたいのかを立ち止まって考えるタイミングだと思っていました。この辺りがはっきりとしていないことが課題だと認識していました。

置鮎)弊社は組織や事業が大きくなる中で社員やアルバイトの離職率や会員様の退会率が悪化するなど、これまでにはない課題が見え始めていました。日々の業務に忙殺される中で、働く目的や意義を見失いつつある社員やアルバイトが増えつつあったのだと思います。

伊藤)私も、社員の温度感にバラつきがあることは薄々感じていました。前職を思い切って辞めて入社したこの会社で、成し遂げたいことがあるはずなのに、日々の業務に追われてワクワクする時間が持てなくなってしまっているのかなと。在宅主流で人と人との結びつきや距離感に不安を感じさせてしまうコロナ禍の状況が、より一層社員の熱量のギャップを生み出してしまったのかもしれません。

原口)伊藤さんが言うように、コロナ禍で物理的に距離ができたことでお互いの考えを知りえない状況が続き、自分の職場以外の同僚や上司、会社が何を考えているかが分かりにくい状況を作ってしまった可能性は十分にあると思います。

◆ビジョン策定後、貴社にどのような変化が起こったと感じてらっしゃいますか。

−ビジョンという全社共通の拠りどころができたことで、全メンバーの目線や意識が一本化−

日々、ビジョン・行動指針の言葉に触れられるようにポスターを作成

日々、ビジョン・行動指針の言葉に触れられるようにポスターを作成

置鮎)目に見える変化としては、我々がみんなで決めて言語化した5つの行動指針が、はっきりと言葉として飛び交うようになったことですかね。漠然としていたビジョンが明確になったことで、会社として大きな傘がかかったことを実感しています。話し合いの場面でも、チーム内の会話が、「×××っていうバリューがあるじゃないですか、それで…」というふうに、共通認識を持って進められることが格段に増えました。全員で一致した価値観を持つ事を前提として一貫したコミュニケーションが取れるようになったのは、大きな一歩だと思います。また、ワークショップで行った一連の取り組みについても組織内で応用できることが多く、本部だけでなく店舗やチーム単位で実施・浸透しつつあります。これも、全員でビジョン策定した過程で得られた経験に基づいた変化だと思います。

原口)やはり「なぜそれをやるのか?」という問いに対する答えが明確になったことが一番大きな変化ではないでしょうか。全員にとっての指針ができたことで、身の回りで発生している全ての事象を自分事化して捉えられる人が増え、一人ひとりが担う行動の幅が広がったことを実感しています。結果として、業務遂行や分担が効率的にできるようになってきています。個人的には、内発的に生み出し言語化した5つの行動指針を語る瞬間はいつもワクワクしますし、とても楽しいです。新人へのマインドセットはもちろん、社内外に胸を張って説明できるビジョンができたことを誇りに思っています。これからも、いろいろな人の意見や考え方を上乗せしながら、全社へ浸透させ続けていきたいです。

伊藤)上層部だけで決めたものに従うわけではなく、全員が話し合って納得した上で決めたビジョン・バリューなのでやはり愛着を持てています。小さなことかもしれませんが、明確な指針ができたことで、常日頃の自分の行動や考えを自分自身で評価反省し、業務を進められるようになりました。仕事上で選択を迫られた際にも5つの項目が指針となってくれています。現場の方と物理的な距離は離れて仕事をしていますが、我々全員で決めたビジョンを通じて同じ気持ちで働けていると感じられモチベーションにも繋がっています。

置鮎)営業的な観点でも、行動指針を持てたことがポジティブに影響しています。策定に関する想いや背景を語ること自体が、私たちライフ&ワークデザインの存在や価値を説明することと同じ意味を持っているので、ある種営業トークのトピックとして最適です。ビジョン・バリューを通して「こういう想いでこのサービスを展開していますよ」「こういう指針に沿ってお客様に寄り添いますよ」とわかりやすく説明できるのでとても助かっています。

原口)個人的な行動はもちろん、会社の事業活動の軸にもなっています。拠りどころができたことは、とても大きくポジティブな変化だと感じています。

◆ビジョン策定のプロセスに参加した感想を教えてください。

−全社員が肩を並べて、「会社の今と未来」に真剣に向き合い意見交換できた貴重な時間−

ビジョン策定ワークショップで会社の未来についてありありと語っている様子

ビジョン策定ワークショップで会社の未来についてありありと語っている様子

伊藤)「本当に楽しかった!」に尽きます。みんなで創り上げるというプロセス自体もそうですし、メンバー同士で会社の未来について語るという非日常的な時間を通して、価値観や思想など新しい発見があったのが新鮮でした。上層部の方と肩を並べて、同じ熱量で話せたのは大変貴重な経験でした。

原口)私も楽しかったです。また、ワークショップ全体を通して、一人ひとりからアウトプットを引き出し、意見を束ね、メッセージとして発信するという一連の流れがとても参考になりました。多くの人を巻き込みながら検討を進める方法を勉強させていただきました。アイディール・リーダーズは、いつも我々の特性を踏まえた上で一緒に考えてくださるので自分たちにフィットする感覚がありますね。

置鮎)みんなと一緒に考えられたその時間に、大変意味があったと感じています。我々経営陣も答えを持っているわけではなく、みんなの意見を聞きたいし一緒に考えたいと思っている。その姿勢や雰囲気を、今回のワークショップを通じてメンバーのみんなに感じてもらえたことが、今後につながる大きな一歩だと思っています。

◆どのような会社に、アイディール・リーダーズのビジョンづくりワークショップをおすすめしたいですか。

−「自分たちでやる」ことにこだわりを持っている企業こそ、自分たちの想いを紡いで形にしてくれるアイディール・リーダーズを伴走者として選んでほしい−

置鮎)先ほど原口も申し上げましたが、「一緒に考えてくれる」のがアイディール・リーダーズの最大の魅力です。言い換えると、フォローするので自分たちのことは自分たちで考えましょうというスタンスなので、我々のように、メンバーみんなで練って創り上げたいと思っている企業には最適だと思います。弊社は元々「ビジネスエアポート」立ち上げの際からアイディール・リーダーズとお付き合いがあり特性を知っていましたので、我々の求めている形でリーディングしていただけると期待し、今回のワークショップもご依頼させていただきました。

原口)この手の議論は本来内部で完結できるのが理想ですよね。といいつつ、そのやり方や進め方が意外とわからなくて困っている企業様も多いのではないでしょうか。アイディール・リーダーズのワークショップでは、策定のプロセスを教えてもらえるので、将来的に自分たちで再現することも可能、自分たちの足で進んでいくための有意義な学びになるはずです。

伊藤)「上層部や他のメンバーが何を考えているのかわからない…」「コロナのせいで会社との溝を感じるな…」という雰囲気が漂っている企業は、みんなで考えワクワクできる過程を大切にしてくれるアイディール・リーダーズを伴走者として選ぶといいと思います。

◆改めて、「ライフ&ワークデザインという会社をどのようにしていきたいか」という点についてみなさまのビジョンをそれぞれお聞かせください。

−全てのお客様が「幸せです」と言える世界を創るために。実現のヒントは、自分たちが手がけたビジョン・バリューの中に−

置鮎)5つの行動指針の中にもありますが、「自分事として考える」が自分の中のキーワードです。お客様の立場になって物事を考えて解決法を生み出すことが、全てのビジネスの始まりだと思っています。個人的にも組織としても欠かせない観点なので、積極的な働きかけをしていきたいと思っています。社会に対しては、「働く」場面を主軸にしつつ、コロナ禍で増大した悩みや課題をトータルで解決するサポートをしていきたいです。新しいサポート手段を生み出し続けることで、社会に貢献できれば幸せです。社会規模であっても、やはり自分事として相手のことを考えながら、ベストソリューションを導き出したいですね。

ビジョンと行動指針を示したクレドカード、名刺も制作。名刺の裏のデザインを社員の皆さまが自分で選べるようにされています。

ビジョンと行動指針を示したクレドカード、名刺も制作。名刺の裏のデザインを社員の皆さまが自分で選べるようにされています。

原口)ビジョンそのままですが、私たちらしいライフ&ワークを創り続ける存在でありたいです。ビジネスの側面に限らず、画一的な人生にはまってしまうのではなく、一人ひとりの働き方に個性を輝かせられる状態を創り上げていきたいです。潜在的な課題を解決していくことはもちろん、誰も気づいていない新しい価値を見つけ、一人ひとりが充実した毎日を送るためのサポートができればとても嬉しいです。

伊藤)会員様が、我々のビジョンを見たときに、「確かに、これはまさにキミのことを言っているね」と納得していただける存在になることが目標です。誰しもが密接に関わっている「働く」に寄り添ったサービスを提供しているからこそ、社会のみなさまと、ライフステージのどこかで必ず一度は関係を持てる企業でありたいです。

置鮎)我々のサービスを利用してくださった方々全員が「幸せです」と言える世界を創りたいです。ライフ&ワークデザインが、日本の幸福度を向上させる一助となることが、究極の理想形です。

 

ライフ&ワークデザイン株式会社のみなさま、ありがとうございました!

担当コンサルタント コメント

今回のライフ&ワークデザイン様でのビジョンづくりのプロセスにおいて大切にした根本の考え方をご紹介します。

私たちは、ビジョンづくりにおいて一人ひとりの「自分たちの強み」を起点に未来を考えていくことを大切にしています。

過去の成功体験の中には、必ずその人の強みや価値観が発揮されていると信じています。その強みや価値観を発見し、それらが最大限に発揮されたとしたら、どんな素晴らしい未来が来るだろうか? ということを、様々なツールや手法を使って描いていくのです。これによって、これまで想像だにしなかった未来を具体的に描くことができます。また、自分たちの強みを起点に考えていくので、描いたものは一人ひとりがとてもワクワクする内容になっています。

通常、企業のビジョンを考える際には、未来の環境分析をした上で、自社のこれまでの実績を踏まえて「どのあたりを目指してくか」を考えていきます。しかし、この方法では「目指すべき」未来は描けても、「目指したい!」未来は描けないのです。そして「目指すべき」未来に対しては社員の皆さまのモチベーションが湧きにくいため、実現されないこともしばしばあります。

そして、上記の「自分たちの強み」を起点に未来を考えていくプロセスには、多くの社員の方に参加していただくことがポイントです。ライフ&ワークデザインさまは、全社員の皆さまがご参加されました。もちろん、できあがったビジョンを見たときに「あのビジョンには、自分が関わった!」と思います。すると「ビジョンをいかに浸透させるか?」という多くの企業の皆さまが悩む問いも必要なくなるのです。すでに、ビジョンは一人ひとりが「共鳴」するものになっていますので。(アイディール・リーダーズでは、浸透という表現は使わずに、共鳴という表現を使うようにしています。)

ライフ&ワークデザインの皆様が、描いたビジョンを実現されることを、心から応援させていただきます!

 

アイディール・リーダーズ COO 後藤照典

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