ソニー株式会社
Purpose workshop

ご依頼の背景

ソニー株式会社様にてCHOの丹羽による「Purpose Workshop～自分のパーパスを見つけよう～」を開催させていただきました。
2019年5月にソニーグループのベテラン社員のボトムアップ活動の一環として有志で立ち上げられたMission Labと、2018年11月にソニー本社に設立された多様性を活かした成長の場”PORT”の共同主催イベントとしてお声がけいただきました。

当日はソニーグループ社員の方々、40名弱が集まり大盛況となりました！

今回のPurposeワークショップでは、
人生におけるPurposeの役割とは何なのかを知っていただくと共に

「あなた自身の人生の目的は何ですか？」
「その目的はあなたが大切にしているどのような価値観にリンクしていますか？」
「あなたの存在によって他人や社会はどのようなメリットがありますか？」

といった問いに対する自分なりの答えを、楽しみながら考え、見つけていただくことにフォーカスをしました。

冒頭20分ほど、CHO丹羽から、社員の幸せについて考えることは、マジメな経営戦略として注目を浴びているということをデータを交えながらご紹介しました。

我々、アイディール・リーダーズが考える、仕事における幸せの4要素は以下のとおりです。

P（Purpose＝存在意義）：自身と会社の存在意義が明確になり、重なる部分を見いだせる
A（Authenticity=自分らしさ）：自分の強みを活かし、自分らしく仕事が行える
R（Relationship=関係性）：一緒に働く人々とよい人間関係を築き、協力して働ける
W（Wellness=心身の健康）：仕事に取り組む上で、心身が健康である

この「PARW」の観点から社員の幸せをデザインすることが、CHO（Chief Happiness Officer）の役割でもあるのです。

特に、Purposeについては、自分自身と組織のPurposeが部分的にでも重なっていることが社員の幸福度を高め、組織の活性化にもつながることをご説明しました。

その後の2時間は、参加者の方々がご自身のパーパスに向き合っていく時間となりました。

まずは50個以上のキーワードが書かれた「価値観リスト」から自分が大事にしている価値観をベスト8→5→3の順に絞り、隣の方とシェアしていただきました。

ベスト5→3の絞り込みに苦戦したりしながらも、それぞれ思い思いに自らの価値観と向き合っていただきました。自由と貢献、といったキーワードを選ぶ方がいる一方で、誠実と成長を選ぶ方もいらっしゃいました。

その後、自分が選んだキーワードを理由とともにシェアする中で、改めて「なぜそれを大切にしているのか」を言語化し整理していただきました。
隣の人とシェアしあうことで、ひとりで向き合っていた時には気づくことができなかったアイディアを発見したり、ペアの方からのフィードバックにより違った視点で「人生・仕事における幸せ」や「自分の強み・特徴」を見つけたりすることができたという声が上がっていました。

その後、2人1組になり、Purposeを見つけるディスカバリーインタビューを1時間ほど行いました。

このインタビューではただ過去を振り返り自分について理解するだけではなく、

その中で得た自己理解を、自分自身の未来、つまり、これからの自分の存在意義につなげていく点が特徴です。

1人30分ずつの長時間のインタビューでしたが、聴き手は用意された質問に沿って真剣に耳を傾け、話し手も時間をかけてじっくりと自分自身と向き合い、丁寧に言語化している姿が印象的でした。
質問のコンテンツがすべて終わらなかったというペアがいるほど熱のこもったインタビューになりました。

最後に「自分自身の存在意義=Purpose」を言葉と絵の両方で表現していただきました。
言葉だけではなく絵で表現することによってビジュアルと言葉の双方から心に留めておくことができるようになります。

今回は参加者の方々が積極的に対話・フィードバックをしてくださったこともあり、時には笑いながら楽しい雰囲気の中、ワークショップは進んでいきました。
ワークショップの様子は、ソニーグループ社員の方によるグラフィック・レコーディングで可視化していただきました。

アンケートの結果からは、多くの方がご自身のパーパスが見つかったか、ヒントを得ることが出来たようです。「自分自身が持つ価値観の深掘りをすることでPurposeを見つけることに繋がる。なるほどと思いながらWorkを実施した。基本の価値観というものは小さいときから変わらないということもわかった。」というコメントもあり、価値観に触れてパーパスに近づくことが出来た人が多かったようです。
このワークショップが、自分自身が一体何のために存在しているのかを探求していただくきっかけとなれば、うれしい限りです。