
築館運輸株式会社|経営者の成長が、会社の成長を動かす。「エグゼクティブ・コーチング」を通じて拓いた、採用を起点とした事業承継と事業拡大への道
築館運輸株式会社
築館運輸株式会社
https://www.tsukidate-unyu.jp/
ご依頼の背景
宮城県栗原市を拠点に、1970年の創業以来、牛の生体輸送を軸として、農畜産物や家電製品などの物流事業を展開する築館運輸株式会社。家業を継いだ三浦社長は、外からの視点を活かした経営改革で業績を立て直した一方、就任から10年近くが経つ頃、自身の知識や考え方の鮮度が落ち、会社の成長も鈍化していることに課題を感じていました。身近に刺激をくれる経営者や、数字を率直に相談できる相手が少ない状況下で「自分が成長しなければ、会社の成長も止まる」という危機感から、経営者としてもう一段成長するための伴走者として、アイディール・リーダーズにご依頼いただきました。
この度は、アイディール・リーダーズが経営者の皆様に向けてご提供している「エグゼクティブコーチング」を約5年間ご活用いただいた背景やご感想をお伺いしました。
貴社の簡単なご紹介をお願いします。
祖父の代から続く畜産輸送を軸に、宮城から全国へ。生きた牛を届ける技術と50年以上の信頼で、地域の暮らしを支える
当社、築館運輸株式会社は、宮城県栗原市を拠点に、農畜産物や家電製品などの輸送を中心とした物流事業を営んでいます。創業は1971年で、祖父が「米を運ぶか、畜産を運ぶか」という選択の中で畜産を選んだことが始まりでした。以来、牛の生体輸送を軸に会社を伸ばしてきました。 全農みやぎ様とは50年以上のお付き合いになります。生きた牛を納品まで届けるには特別な技術が必要で、その技術は、県内はもちろん、東北でも一番だと自負しています。 現在は、毎月400頭以上を品川の東京食肉市場へ納めています。約70台の車両で、宮城県内から全国各地へ荷物を運び、地域の人々の暮らしを支えている会社です。

アイディール・リーダーズのエグゼクティブコーチングを受けようと思われた背景や、当時お持ちだった課題意識について教えてください。
経営改革を進めた後に感じた成長の停滞。新たな視点を得て、経営者としてもう一段成長するために求めた伴走者
私は38歳まで、東京のサラリーマンとして、自分よりずっと知識も経験も豊富な方に囲まれながら、自然に鍛えられる日々を送っていました。そんな刺激的な毎日を過ごしていたところ、高齢になった父から声がかかり、悩んだ末に宮城に戻って家業である築館運輸の経営を手伝うことになったんです。当初は、外から来た人間として会社を俯瞰して見られましたし、「ここはこうすべきだ」という軸も明確にあったので、思い通りに改革を推し進めることができていました。
しかし、一通りの立て直しが完了したタイミングで、自分の中であらゆる側面での引き出しがほとんど増えていないことに気がつきまして。会社員時代にはあれだけ日々成長できていたのに、居心地の良さに甘んじて「このままでもいいか」と歩みを止めかけている自分がいました。次のステップにいこうとしても、視点がぼやけてきたというか、向き合い方の指針がぶれている感覚があり、このままではいけないと考えるようになりました。
そのご状況下で、三浦さんはご自身の内面的な部分にアプローチしていくことに決められました。あらゆるモノやコトに投資することもできた中で、ご自身にベクトルを向けたのはどういった思いからなのでしょうか。
自分とは異なる視点や新しい考え方に触れることで、経営者としてもう一段成長したいと考えたことが、コーチングに興味を持ったきっかけでした。身近な仲間にはなかなか会社の内情を明かせないという事情もあり、なんでも相談できる存在がほしいと思っていたところで、大学時代の友人からアイディール・リーダーズのエグゼクティブコーチングを紹介してもらいました。実際に、後藤さんや桜田さんとお話しするうちに、「まだやれることはたくさんある」と思えるようになり、自分の中で成長意欲が高まってきたことを実感しています。

コーチングセッションを通して、事業やご自身の内面的な側面で、どのような変化がありましたか
第三者の視点が加わったことで意思決定に自信が持てるように。視野が広がり、課題解決や事業拡大への道筋が具体化する中、採用にフォーカスした経営で売上の引き伸ばしも実現
自分の視野が広がり、以前は思いつかなかった選択肢や可能性に気づけるようになりました。たとえば後継者の問題も、道はひとつではないと分かったことで、将来を担える人材を実際に迎え入れることができましたし、事業拡大の考え方についてもM&Aという選択肢が入ってきたことで、実際に近いうちに形にできるところまで検討が進んでいます。こうして事業承継に向けた具体的な一歩を踏み出せたのは、大きな成果だと感じています。こういった大きな話を一人で決めるのは、やはり神経を使います。そんなとき、プロの第三者としてアイディール・リーダーズのみなさんに意見をもらえるのは大変心強いです。自分では気づけていなかった判断の基準を明確にしながら、その案件を進めるべきかどうかの意思決定に寄り添ってもらえるのは、経営者にとって本当にありがたい存在です。
私たちはあくまで判断軸を一緒に整理させていただいたまでで、すべての意思決定は三浦さんご自身がされてきました。その一助となれていたのであれば、とても光栄に思います。セッションを重ねる中で、ドライバー不足という課題に対し「採用の強化」が成功要因であると明らかになっていきましたが、その過程で特に三浦さんの印象に残っていることはありますか?
後藤さんの「ある成功している会社の社長は、経営者の仕事で最も優先すべきことは採用だと考えている」という言葉です。これまでも採用を軽んじていたつもりはありませんでしたが、この言葉をきっかけに、採用こそが会社の成長を支える最も重要な経営課題の一つだと認識するようになりました。以降は、紹介していただいた人材紹介会社などと連携しながら採用に注力し、今では年間約100人の方と面接をしています。おかげで、人手不足が深刻な運送業界にあっても、人に困ることはほとんどなくなり、売り上げを伸ばすチャンスが広がりました。会社の経営も安定して、あの時の後藤さんの言葉に腹落ちしました。こうした取り組みもあって、コーチングを受け始めてから、売上は約40%伸びています。

今後の展望について教えてください
AI活用や関東展開でさらなる成長へ。社員への利益還元を通じて、ドライバーが誇りを持って働ける「選ばれる運送会社」を目指す
運送業界の人手不足は、これからさらに深刻になると思います。ただ、物流は社会に欠かせない仕事ですから、ドライバーの価値は今以上に認められていくはずですし、その評価は給与や待遇にもきちんと反映されるべきです。人手不足が嘆かれる業界だからこそ、高い待遇や幸福度で差別化して、選ばれる会社になりたいと考えています。そして、そこで生まれた利益を社員に還元し、さらに良い人材が集まるという循環をつくっていきたいですね。理想は、売上規模が大きいだけの会社ではなく、高い利益率と自己資本比率を保ち、財務基盤がしっかりした会社です。将来の後継者には、そうした経営基盤と、社員を大切にする文化を引き継いでもらいたいと思っています。
来年以降は、配車業務やドライバーへの指示など、これまで人に頼ってきた部分を、AIの力を借りて効率化することにも挑戦します。あわせて、関東圏への展開やM&Aにも取り組み、さらなる成長を目指します。
世の中にどのような形で貢献していきたいか、あらためて言葉にするといかがでしょうか?
とにかくまずはドライバーの地位を向上させること。それに加えて、今後は輸送能力の低下が避けられないので、お客様と協力して新しいサービスを形にできたらと考えています。
ほぼ年中無休で誰かが私たちの荷物を運んでくださっているわけですから、本当に感謝しなければいけませんね。たとえば10年後、ドライバーの方々がどのような状態になっていれば「地位が向上した」と言えると思いますか?待遇の改善が筆頭に挙がるかと思いますが、それ以外にもあれば教えてください。
今は休みが不定期で少なく、家族との時間を取りにくい実情があります。ですから、毎年家族旅行を計画して、家族との時間をしっかり楽しむドライバーが当たり前になっているといいなと思います。子どもたちから憧れられる職業になっていることも、一つの目安ですね。
それから、当社のドライバーは未経験者が8割を占めています。そうした方々が定着する会社でありたいですし、他業種から転職してくる方の受け皿になれるよう、働く環境を整えていきたいです。それが結果として人手不足の解消にもつながり、業界全体への貢献になると考えています。

どのような方に、アイディール・リーダーズのエグゼクティブコーチングをおすすめしたいですか
意欲はあるものの、進むべき方向に迷う地方の経営者へ。第三者との対話を通じて、自分なりの経営の指針を見つけてほしい
地方の中小企業の経営者の方に、特におすすめしたいです。地方では、都会なら当たり前に入ってくる最新の情報が届きにくく、身近に相談できるプロも少ないので、自分がこれからどうなりたいのかを見失ってしまうことがあります。周りを見ても、やる気も体力も会社への思いも十分にあるのに、何から手をつければいいか分からず、足踏みしている経営者が多いという印象です。そうした方が自分なりの指針を見つけるうえで、アイディール・リーダーズのコーチング、そして後藤さんや桜田さんのような存在は有効だと思います。
私にとって、コーチングは経営の相談に乗ってもらうだけの場ではなく、自分の考え方や視野を広げて、気づいていなかった可能性を見せてくれる場です。実際に、後継者や採用、M&Aについても、考えたこともなかった選択肢が見つかりました。経営者の成長が止まれば、会社の成長も止まると思っています。ですから、現状に満足せず、もう一段上を目指したい経営者の方には、ぜひ体験してほしいです。
